GWも終わり弊社周辺の桜も見頃を過ぎ、春から初夏へ移ろうとしております。
草木は青葉を茂らせ、田には水が張られ田植えのシーズンを迎えている今日この頃、
皆様はいかがお過ごしでしょうか。筆者は先日のGWは久しぶりに帰省して来ました
が、北陸地方は毎年の事ですが黄砂、今風にいうならPM2.5の影響でしょうか?本来
素晴らしい景色も霞んでおりました。秋田に帰って来ると澄んだ空に清涼感を覚えたも
のです。
さて今回は弊社の管理型処分場水処理施設について触れてみたいと思います。皆
様がご覧になっている弊社ホームページにも処分場内に降った雨水が埋め立てられ
た産業廃棄物を浸透通過し汚水となったものをどの様な工程を経て綺麗にし放流して
いるかを紹介していますが、弊社水処理施設における各工程施設の役割等の解説を
まじえてもう少し掘り下げての紹介を行いたいと思います。
管理型処分場は遮水シートにより場外への雨水の流出を防いでいます。そして大き
なお椀形をした処分場内の底部に貯まる水は処分場隣に設置されている水処理施設
へと送られます。この『浸出原水』はまず『沈砂地』と呼ばれる設備で水移送の為のポ
ンプの摩耗や損傷や水路や配管の閉塞を防止する目的で土砂等の固形物や浮遊物
を流水から沈殿させ除去します。
沈砂地を通過した水は『原水調整槽』に貯水され均一化、つまり埋め立て状況や降
水量や気温気圧の変化により随時変化していく浸出原水の水質を一旦大容量貯水す
ることにより違う水質のものが混ざり合い均一化され、水質の変化を緩やかにする事
により後工程の処理施設への負担を小さくしています。
原水調整槽で均一化された水は『接触曝気槽』(せっしょくばっきそう)へと送られ水
中に空気を微細な気泡として送り込む(曝気する)事により微生物を活性化させ微生
物による酸化反応を促して水中に含まれる汚濁物質を次工程の『沈殿槽』で沈殿し
易くしています。
沈殿槽を通過した水は『硝化槽』(しょうかそう)にてエアレーションにより水中に含ま
れる窒素を硝化(アンモニア分を硝化分に酸化させる事)する事で窒素を水中から除
去し易くし『脱窒槽』(だっちつそう)にて空気との接触を断ち硝化分を窒素ガスとして
除去します。同時に微生物には空気を嫌うものもいるので空気を遮断した脱窒槽にて
それらを活性化させ不純物を沈殿除去します。
脱窒槽で一旦空気を断った水は『再曝気槽』にて再び空気を含ませ『混和槽』『凝集
槽』で沈殿槽では沈殿除去できない浮遊性の高い不純物を薬品により凝集させ沈む
ように変化させて『凝集沈殿槽』にて沈殿除去します。沈殿槽、脱窒槽、凝集沈殿槽で
除去された沈殿物質は除去された段階では水を大量に含んでいる『汚泥』として『汚泥
濃縮槽』に送られ水分の大部分を除去し『汚泥貯留槽』に蓄えられます。一定量汚泥が
貯まれば『汚泥脱水設備』を稼働させ土状の脱水ケーキと呼ばれる状態にまで脱水し
て管理型処分場にて埋め立て処分されます。
凝集沈殿槽までで不純物のほとんどを除去された水は『中和槽』にてPH調整され『ろ
過水槽』『砂ろ過装置』『活性炭吸着装置』を通過しわずかに残っていた不純物も除去し
『消毒槽』にて消毒され『処理貯槽』(貯水地)に蓄えられ先の原水調整槽と同じように
均一化した後に『放流』されます。
各設備は日々メンテナンスしていますが普段処分場の方に居る筆者も人数が必要な
作業の場合は水処理の方に参加します。
写真は曝気槽に沈殿した汚泥をバキュームダンパー車(吸引車)にて清掃した時の模
様です。沈殿量が増えてくれば曝気の為の空気供給装置に負荷が掛る為、年に数回実
施するのですが脱水前の汚泥なのでこれがまた大変です。正直やりたくない部類の作業
とは思いますが作業開始すれば祭りでもやる様なテンションでやりきる所が参加してみて
弊社らしいなと感じた次第です。これからもしっかり維持管理していきたいです。
以上が弊社管理型処分場水処理施設の処理工程となります。解り易く説明しようと試み
ましたが…如何だったでしょうか(汗) 筆者は書いてて勉強になりましたが皆様もそうであ
れば幸いです。弊社は今後もしっかりとした水質管理を行い地域住民の皆様ならびに環
境に負担を掛けない様にする事は勿論、更なる水質向上にも取り組んで参ります。そして
秋には弊社周辺の田畑が実り多き収穫を皆笑顔で迎えられれば幸いです。
広報担当 邑上